【アルゴクラブ】子どもが学ぶ不思議な力

教室用教具ジオ・マグを使って、生徒達が新しい課題を考えています。自分達で課題を作ると、シルエットの成り立ちが更に良く見えてくると思います。

 問題として出されるシルエットを、手元のピースを組み合わせて真似る課題「影まね」は、単純な演算で答えを出せるという類の問題ではありません。このような課題は「洞察問題」と言われるもので、答えが分かると

「ああ、そうだったのか!」「なあんだ!」

と思うことも多いです。気付けば簡単、というこの手の問題は、ひらめきがカギとなります。

 洞察問題を解決する能力は、算数においてとても重要です。

 例えば、小学5年生では、三角形や台形の面積の求め方を習います。例題通りの三角形、台形、平行四辺形の面積を求める事は容易です。しかし、多角形や不定形の面積を求める場合は応用力が必要となります。面積の公式が分かる形に区切る。そんな時、素早く的確に必要な線を引くことが出来るかどうかが、解答に辿り着く時間を決めるかもしれません。(もちろん、作った式を正確に早く計算する力も必要ですが)

 まず基本となる情報(公式や定理など)を覚え、出題された問題を知っている情報を駆使して考える手法は、中学、高校、大学へと続く数学を学ぶ場合にもよく出会います。「洞察問題を解く力」は、成長するにつれ、知識や経験が増える分、それが邪魔をしてしまうと感ずることが少なからずあるのではないでしょうか。音楽で言うところの「絶対音感」のようなものでしょうか。幼少期の柔軟な頭のうちに、この力を育てるのがお勧めです。身につけるなら「つ」のつく年齢のうちに、是非。

マナビオ -manabio-

知識偏重ではなく、課題に適した「考える方法」を学び、「自ら考えること」を習慣にする。 それは、自分の考えを「他者に分かり易く伝える力」に結びついていくと信じています。 千葉県市原市五井にて、「自分で考える」「人に伝える」「手を使う」をキーワードに、 「自ら考える力・言葉にする力」を育むプログラムでお待ちしています。